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2010年12月14日 (火)

漏洩

日曜日は同年代の仲間11人で
「ブラウォーククラブ東京(略してBC東京)」と称した街歩きに挑戦。
FC東京のサポーターになった記念に、次の企画のために命名したのだが
本家のチームの方は来期J2に降格することになってしまって
ちょっと残念ではある。

正午に赤坂の日枝神社を待ち合わせスタート地点とし、
まずは主要メンバーの卒業高である日比谷高校に侵入。
裏門から入り、エイリアンでも見るような在校生の目を尻目に
構内を横切って、ちこく坂と呼ばれる坂の上の正門から出る。
その後は赤坂の裏通りの坂の多さを実体験し、
乃木神社へ立ち寄ったあとは、乃木坂を上って六本木のミッドタウンへ。
その外周を回るようにして新国立美術館からヒルズへたどり着く。
そこから麻布十番へというルートで、さすがに少し足が疲れてくる。
でも、最終地として予約した西麻布のポルトガル料理店
『ヴィラ・マダレナ』が開くまで、まだ1時間くらいあるのだ。
見慣れた麻布高校(人間学アカデミーは、以前はここでおこなわれていた)の
前を通り抜け、中国大使館の前を通る頃は、辺りはすでに暗い。
ようやく西麻布の交差点に着いたので、
せっかくだから海老蔵事件で騒がれた例のビルも見に行く。
6階も11階も看板が出ていない、というところに
何やら胡散臭い事件の背景を感じる。
お忍び、とはこういうことを言うのだと実感。

開店10分前くらいだったが、店に入れてもらいやっと一息ついた。
休憩を1回含むとはいえ、8キロというのは結構な距離である。
大島駅伝での10キロウォーキングより疲れた感じがするのは
歩くことだけに専念しているわけではなく、
あちこちを見ながらペースを合わせてゆっくり歩いているからだろう。
でも、足で見る街は、なかなか面白かった。
ドッグホテルでは初めて見る犬種に出会い、
トラックが突っ込んだので、しばらく休業というレストランの
ベニヤの塀に、事故の大きさを感じ、
「紫芳庵」という料亭風の門構えの家に驚嘆し
楷書の元はカイという樹だと知ったりと、
ふだんは目に留めないような物にたくさん出合った。
こんな歩き方は決して一人ではできないし、
いろいろなメンバーがいてこそ、さまざまな感性が働いて
それが刺激し合って、また新しい感性が生まれる。

ウイキリークスが機密情報を漏洩する背景には
もちろん民主主義の高まりがあるのだろうが
こういう新しい感性への渇望というのも、
きっとあるに違いないし、表も裏も無化してしまいたい、
という透明化への志向というのもあるのだろう。

たとえばひところ騒がれた電車の中での化粧。
あれが物議をかもしたのは、本来隠れてするべきことが
人前でなされることへの抵抗だったのだろうと思う。
しかし化粧は今やこっそりするものではなく、
本を読んだりメールを打ったりするのと変わらなくなっている。
先日電車に乗り込んできたカップルの女性は、
相手の男の子に支えてもらいながらアイシャドウを塗り、
睫毛のカールに余念がなかった。
どうやら相手の男の子は、可愛くなった化粧の結果より
可愛くなる化粧のプロセスも含めて楽しんでいるようなのである。

化粧は表をつくる裏ワザなのではなく、
今や表と裏をつなぐ裏道みたいなもので
それをわれわれは街歩きと称して体験したと思えば
世代間格差も何もないということである。

ERテレフォンクリニックウェブサイト: http://homepage2.nifty.com/er-telclinic


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