« 連休 | トップページ | トピックの要件 »

2011年5月 9日 (月)

母の日に

母の日の前日の土曜日。

私(特に期待するわけでもなく)「明日は母の日だあ」
息子「今年はなんにもありませんから」

もっともこの数年、ずっと何もなかったのだから
今年に限って別に珍しいわけじゃないのである。

そして当日。

レッスンの後、カフェで岡田斗司夫著「評価経済社会」を読み終え
デパートで好物のメカジキの刺身を見つけたので夕食に、
ついでに物産展をうろうろして「堂島ロール」を買う。
ロールケーキが騒がれている風潮は知っていたものの、
特別好物でもないので、今まで手を出したことはなかった。
でも、今日はお母さんの日だしね、
たまには我が家の定番のトップスのチョコレートケーキ
じゃなくてもいいだろうと、新顔に手を出す。
帰宅したら出かけたはずの息子はすでに家に帰っており、
まもなく夫も帰ってきて
「ケーキ買おうかと思ったんだけどさあ」とか言っている。
「いいよ、自分で買ってきたから」と話していたら
息子曰く

「おかあさんにヘッドセットを買ってきました。

最近左耳の聴力が少し落ちているみたいなので
いつもスピーカーフォンにして話をしているのを見て
前から「ヘッドセット使えば?」と言っていたのだ。
そんな大枚はたいちゃって、小遣いが減っちゃうだろ?
という言葉はぐっと飲み込む。

さて、岡田斗司夫さんの「評価経済社会」は
貨幣経済社会の後には評価経済社会が来る、という主張を、
歴史の視点なども絡めて読みやすくまとめている。
「食い扶持は他人からの評価」と聞くと、
なんだか人気商売の推奨みたいで、いかがわしい感じもするが
古代、中世、近代という時代の変化がもたらした
パラダイム(価値観)変化を、農業革命や産業革命などの
生活変化を根拠に解説しているのはなかなか説得力がある。

「モノ不足、時間余り」から「モノ余り、時間不足」の時代を経て
現代は「モノ不足、情報余り」というのが岡田さんの解釈である。
ここでいう現代のモノとは「資源・土地・環境に対する有限感」を指しており、
だから現代の若者はいかに(モノ)資源を使わないか、
いかにモノを作らないか(環境を損なわないか)と考えるので、
これまでの時代に当たり前だった、あくせく働いて金を稼ぐ
というような生活の仕方を嫌うのである。

現代人が「気分」で動いており、
一人十色と言われた、多重人格にも見えるような多面的なありようは
すでに20年以上前から兆しとして捉えられていたが、
情報余り、つまり情報の解釈の多さという補助線を引いて考えると
なんでアイデンティティという言葉が使えなくなってきたのか
ということも含めて腑に落ちる。
で、そこから貨幣経済社会から他者から評価される評価経済社会への移行
という結論が導かれるのだけど、その実践編としての
岡田さんの「オタキングex」は、ユニークだとは思うものの、
なんだか檀家に支えられたお寺さんか、
信者からの献金で成り立っている教会のように見えなくもなく
正直、これのどこが新しいんだ?という感じもする。

まあ、パラダイムが激変しようとしていることだけは確かなのだけど。

ERテレフォンクリニックウェブサイト: http://homepage2.nifty.com/er-telclinic

|

« 連休 | トップページ | トピックの要件 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/159267/51624155

この記事へのトラックバック一覧です: 母の日に:

« 連休 | トップページ | トピックの要件 »