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2012年6月 1日 (金)

最強の味方を育てるフィードバックシステム

7月に北九州で開催される小児診療多職種研究会での
演題の抄録を書き終えて送信する。

タイトルは先方がつけてくれた
「休日・夜間小児電話相談」という仮題に
~最強の味方を育てるフィードバックシステム~
というサブタイトルをつけたものにする。

味方とは誰にとっての味方かといえば
もちろん医療者にとっての味方である。
じゃあ、味方とは誰のことなのか。
それは(たぶんすぐわかると思うが)当日のお楽しみである。

まったく、この仕事を始めた当初は戸惑うことばかりだった。
思い出すと腹が立ってしかたがないので、
腹の虫を治めるために、今のうちにここで発散しておくのだけど、

医者でもないのに、診療時間外に相談を受けるなんて
身の程知らずという冷ややかな目。
そういえば、医者でもないのに「クリニック」はどうなんだとも言われたっけ。

あいつにできるなら、医者や看護師にできないはずはないという態度。
これは実は看護師からも伝わってきた。

当然医者がするべきだが、そんなに難しくないから看護師でも充分という声。

そして挙句の果ては「受診の要不要」をトリアージする
という目的を掲げた小児救急電話相談である。
能力もないのに資格があるというだけの税金の無駄遣い。

どこでボタンを掛け違えたのだろうと思いつつ
ずっと相手の言い分に耳を傾け、考え続けて、
(時間がかかりすぎだが!)
やっと分かったのは、どうして電話相談が始まったか、
そこで何が、どういう風におこなわれてきたのか
ということが、医療界には全く理解されていない
ということだった。

何かみんな知っている風に自信ありげに発言するので、
すっかり見誤ってしまったのだが、実は何も知らなかったのだ、
というか、知らないということさえ知らなかったのだ!

研究会ではたっぷり時間をいただいているので、
その辺のこと、つまり
なぜ、小児科開業医の時間外に電話相談が必要なのか、
ということを丁寧に、きっちりと話したいと思う。

いつも物議を醸すようなことを言ってしまうが、今回もきっとそうだ。
まったく我ながらへこたれない人間だと思うが、
お釣りの人生は社会に貢献することに決めたのだから、これはOKである。

でも、こういう機会をいただけたのはありがたいことではある。
というか、こういう機会を私に提供してくれるところに
医療界の賢明さ、懐の深さを感じていないわけではない。
こういう機会があるおかげで、データをまとめることができるし、
そこから何を引き出してくるのが有用かということも考えることができる。
考えをまとめる過程で、どういう風にデータを管理し、
これからどう活用していけばいいのか、ということも見えてきた。
声のやりとりである電話相談の内容を活字で表現することの
限界というのはあるが、これはいずれ解決できるだろう。

しかしそれにしても、まとめてみて分かったのは
結局、医療界はこれまで患者には
ほとんど関心を払ってこなかった、ということである。
病気にはたしかに深い関心を持って取り組んできただろう。
でも、患者には?である。

ポリオの不活化ワクチンの騒動を見れば
「ピンポン」のペコじゃないけど
「見失ってるよねー」である。まったく。

でも、何かが動き始めていることだけは確かだ。
私の目の黒いうちに、それが見えてくるだろうか。

ERテレフォンクリニックウェブサイト: http://homepage2.nifty.com/er-telclinic

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